新型肺炎、中国の死者は41人に 仏豪でも感染者確認

習政権
2020/1/25 9:58 (2020/1/25 12:08更新)
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新型肺炎の影響で、伝統的な縁日「廟会」の中止を知らせる張り紙(25日、北京中心部の地壇公園)=共同

新型肺炎の影響で、伝統的な縁日「廟会」の中止を知らせる張り紙(25日、北京中心部の地壇公園)=共同

【北京=多部田俊輔】中国政府は25日、湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる国内の肺炎の死者数が41人、患者数は1287人になったと発表した。共産党系メディアは同日午前に武漢市内の病院で働く医師1人が亡くなったと伝えた。同日に春節(旧正月)を迎え、中国当局は厳戒態勢を敷くが、感染は世界で広がっており、フランスやオーストラリア、マレーシアでも初めての感染者が確認された。

中国政府の発表によると、24日までに亡くなった41人のうち、新型肺炎の発生源とみられる湖北省が39人、河北省と黒竜江省がそれぞれ1人。さらに、中国メディアによると、25日午前に武漢市の病院で、新型肺炎の治療にあたっていた耳鼻科の医師(62)が新型肺炎の疑いで亡くなった。医師の死亡は初めてとみられる。

オーストラリア政府は25日、豪南東部ビクトリア州で豪州初となる感染者を確認したと発表した。豪メディアによると50代の中国籍の男性で、武漢への渡航歴がある。

フランス政府は24日、計3人の感染者が確認されたと発表した。2人はパリ、もう1人はフランス南西部の病院でそれぞれ診察を受けているという。3人と接触があったとみられる仏国内の人も感染していないか調べている。

米国では2人目の感染者が確認された。2019年12月に武漢に渡航していた60歳代の女性で、今年1月半ばにイリノイ州シカゴに戻り、病院で診断を受けた。香港では感染者が計5人に増えた。

中国では春節を迎える2週間前から帰省の移動が始まり、武漢からほかの都市に鉄道で出発するピークは20日だった。中国政府は23日から武漢市を出発する列車や航空便の運航を停止するなど事実上の「封鎖」に踏み切ったが、確認された患者は中国大陸のほぼ全域に広がり、後手に回った可能性もある。

中国政府は武漢市とその周辺都市の「封鎖」を続け、感染拡大の押さえ込みを急ぐ。北京郊外にある万里の長城の一般公開を中止し、上海ディズニーランドは休園したが、延べ30億人に達する帰省や観光などの大移動での拡大阻止は難しそうだ。

トランプ米大統領は24日、ツイッターで新型肺炎について「中国が封じ込めようと懸命に取り組んでいる」と評価した。「米国はその努力と透明性に深く感謝する。全てうまくいく」と強調したうえで「米国民を代表して特に習近平(シー・ジンピン)国家主席に謝意を伝えたい」と書き込んだ。

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