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参院代表質問の詳報

 参院本会議で代表質問する山口那津男氏

▽協調の日中時代を 山口那津男氏(公明、東京)

子育て世代への支援は最優先課題だ。少子化の要因は経済的な負担や、仕事と子育ての両立の難しさが挙げられる。希望する女性や若い世代が安心して子どもを生み育てられる社会をつくることが重要だ。

今春、中国の習近平国家主席の国賓来日が予定されている。対抗や競争ではなく、協調と協力の日中新時代を構築するための環境を双方で整えていくべきだ。

約1年3カ月ぶりに韓国の文在寅大統領と首脳会談が行われた。厳しい関係が続く中、率直な話し合いができたことは関係改善に向けた前進だと評価する。日韓双方の努力を切に望む。

 参院本会議で代表質問する片山虎之助氏

▽国会軽視の予算案 片山虎之助氏(維新、比例)

「桜を見る会」は公私混同など強い批判がある。過小に見積もられた予算案の審議が何度も行われたのは国会軽視だ。反省はあるか。違法な公文書廃棄は行政の説明責任を果たさないだけでなく、国民の知る権利も侵害している。説明責任を果たすため情報公開の徹底が欠かせない。

日米貿易協定で先送りされた自動車と関連部品の関税撤廃をどのように実現するか。

香港問題では、自由で開かれた社会の維持と平和的な話し合いを通じた解決を求める。

 参院本会議で代表質問する山下芳生氏

▽地方票獲得目的か 山下芳生氏(共産・比例)

2018年の「桜を見る会」は「各界功績者(総理大臣等)」の招待者が9494人に達する。同年の自民党総裁選で地方票を獲得するため、党の地方議員を多数招待したからではないのか。

安倍事務所が桜を見る会の参加者を募り、事務所主催のツアー旅行に利用したことを認めるか。

カジノ汚職事件を重く受け止めるなら、このままカジノを実施するわけにはいかない。中止すべきだ。

トランプ米大統領からの在日米軍駐留経費の不当な増額要求は拒否すべきだ。

 参院本会議で代表質問する大塚耕平氏

▽首相は不祥事回避 大塚耕平氏(立憲民主・国民.新緑風会・社民、愛知)

安倍晋三首相が施政方針演説で「桜を見る会」や2閣僚の相次ぐ辞任、IR汚職事件など数々の政権不祥事に触れなかったのは驚いた。何か国民に発言があれば伺う。

消費税率10%への引き上げから4カ月が経過した。駆け込み消費の有無や、今後の経済への影響をどう考えるか。

首相は北方領土を「固有の領土」と言わなくなった。ロシアと何を約束したのか。

 参院本会議で代表質問する野上浩太郎氏

▽感染防止に万全を 野上浩太郎氏(自民党・国民の声、富山)

新型コロナウイルスによる肺炎の感染者が増加し、死者も出ている。人から人への感染も確認されている。拡大を防ぐために政府を挙げて万全を期すべきだ。

東京五輪・パラリンピックで選手村などの食事に被災地の食材が使われれば、農林水産物の風評被害払拭に向けた大きなメッセージになる。

米国とイランの緊張が高まり、予断を許さない。日本関係船舶の安全確保に不可欠な情報収集のため、海上自衛隊の中東派遣は極めて重要だ。

 参院本会議で答弁する安倍首相

▽運用は大いに反省 安倍晋三首相

【桜を見る会】予算は最低限必要となる経費を前提に、2014年以降は見積額を同額としてきた。私自身は支出などの詳細は承知していなかった。結果的には望ましいものではなかった。

桜を見る会のこれまでの運用は大いに反省すべきだ。今後私の責任で、招待基準の明確化や招待プロセスの透明化を検討する。

政府を挙げて公文書管理のさらなる徹底の方策を検討する。(片山虎之助氏への答弁)

都内観光ツアーについては、私の事務所によれば、希望者に旅行会社の紹介などを行っていたが、ツアー自体の主催、企画はあくまで旅行会社だった。自民党内の推薦の経緯などは政府として掌握していない。(山下芳生氏への答弁)

大切な審議時間が政策論争以外に多く割かれている状況は国民、納税者に大変申し訳ない。(大塚耕平氏への答弁)

【少子化対策】本年度内に策定する新たな少子化社会対策大綱で、希望出生率1.8の実現に向け道筋を示し、全世代型社会保障検討会議の最終報告でも柱として位置付ける。(山口那津男氏への答弁)

【日中関係】日中は地域や世界の平和と繁栄に共に大きな責任を有している。習近平国家主席の国賓来日を、その責任をしっかり果たすとの意思を内外に明確に示す機会にしたい。(山口氏への答弁)

【日韓関係】韓国は元来、基本的価値と戦略的利益を共有する最も重要な隣国だ。昨年12月の日韓首脳会談では、元徴用工問題を、韓国側の責任で解決策を示すよう強く求めた。国と国との約束を守り、未来志向の両国関係を築き上げることを切に期待する。(山口氏への答弁)

【日米貿易協定】自動車と関連部品の関税撤廃の戦略は今後の交渉に影響を与えかねないので、申し上げることを控える。(片山氏への答弁)

【香港情勢】自制と平和的な話し合いを通じた解決を関係者に求めるとともに、事態が早期収束されて香港の安定が保たれることを強く期待する。(片山氏への答弁)

【IR汚職事件】事態を重く受け止めている。IR(カジノを含む統合型リゾート施設)は必要な準備を進めるのが基本的な立場だ。(山下氏への答弁)

【在日米軍駐留経費】新たな特別協定に関する交渉は始まっておらず、結果を予断するのは差し控える。現在は日米両政府の合意に基づき適切に分担されている。(山下氏への答弁)

【消費税増税】税率引き上げ前の駆け込み需要やその後の落ち込みは、現時点では全体として前回(の税率引き上げ時)ほどではないとみられる。(大塚氏への答弁)

【北方領土】わが国が主権を有する島々だとの立場に変わりない。交渉がうまくいくかは、静かに交渉できるかどうかにかかっている。(大塚氏への答弁)

【新型肺炎】新型コロナウイルスに関して関係閣僚会議を開催し、水際対策の一層の徹底、検査態勢の整備、在留邦人の安全確保など万全の対策を講じるよう指示した。感染拡大防止に全力を挙げる。(野上浩太郎氏への答弁)

【東京五輪】和食や日本の食材を世界にアピールする絶好の機会だ。被災した(岩手、宮城、福島)3県の食材を大会期間中、選手村のメニューに取り入れる。風評被害払拭に向けた大きなメッセージになるとともに、日本の豊かな食の発信にもつながる。(野上氏への答弁)

【中東情勢】米国とイランの緊張の高まりを受け、イランに対し抑制的な対応を働き掛けた。中東における緊張緩和と情勢の安定化に向け、粘り強い平和外交を展開する。(野上氏への答弁)

〔共同〕

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