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巨大タコ看板、おいしい大阪魂PR(古今東西万博考)

2010年・上海

日本産業館に設置された

大阪・道頓堀の「道頓堀コナモンミュージアム」にあるタコの巨大看板。所有する白ハト食品工業(大阪府守口市)は2010年の上海万博にたこ焼き店を出展し、道頓堀の名物看板も持ちこんで掲示した。できたてのたこ焼きと巨大看板は会場やネットで話題を呼び、日本の食文化の認知度向上に一役買った。

高さ約3メートル、幅約4.5メートル、重さ5トンもの看板は当時、コナモンミュージアムの近くにあるたこ焼き店「たこ家道頓堀くくる」に設置されていた。道頓堀のランドマークのひとつとして、国内外の観光客を呼び寄せる存在だった。"海外出張"することになったのは、パビリオン「日本産業館」の総合プロデューサーを務めていた堺屋太一氏(故人)から誘われたためだ。

永尾俊一社長は堺屋氏から「中国で本場の日本食を食べられる機会はまだ少ない。たこ焼き店と看板を一緒に出せば大受けする」と言われたという。看板は1991年から掲示しており、キズや色落ちもあった。1カ月かけて修理し、演出装置を付けて墨を吐いたり、目を光らせたりできるようにした。

会場では日本と同じレシピでたこ焼きをつくった。8個入りの価格は35元(当時の為替レートで約500円)と現地ではやや高めの設定ながら、連日のように商品を求める行列ができた。半年間で約50万食が売れた。

新型肺炎が発生した中国・武漢を気遣うタスキがかけられた(3日、大阪市)

上海万博が終わると看板は道頓堀に戻り、11年にコナモンミュージアムへ移転した。永尾社長はいまでも訪日中国人客から「上海万博で見たよ。また食べたい」と声をかけられるという。「上海万博のおかけで大阪のソウルフードが広まった」と振り返る。

(松本晟)

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