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着るロボのATOUN、未来語る全員ミーティング

はたらく

ほぼ全社員が集まり、リラックスした様子で話を聞く(奈良市のATOUN本社)

「着るロボット」を開発、製造するATOUN(アトウン、奈良市)は2カ月に1度、出張者などを除き全社員が集う「あうんミーティング」を開く。

パナソニックの社内ベンチャーとして2003年に立ち上がった同社は17年4月に社名を変更。「パワーバリアレス社会」の実現のために「あうんの呼吸」で動くロボット作りを目指す、との意味を込めた。ミーティングは「インナーブランディング」の取り組みの一環で、その1年ほど後から定例化した。

現在30人弱の社員は3分の2が企業、自治体などからの転職組。顔ぶれは60代の部長級から新卒入社した20代女性エンジニアまで多彩だ。ミーティングは経営、開発方針といった堅い話とは別に、「何をやるかではなく、どんなことを考えてやっているか」(藤本弘道社長)を示し、会社が目指す未来の社会のイメージを共有する狙いがある。

子育て中の社員らも参加しやすいように終業前の夕刻に30分程度で行う。内容は藤本社長のその時々の「ユルい話」がベースで、手ぶらで参加する社員もおり、カジュアルな雰囲気だ。時折社員に話を振りつつ差し挟むコメントに相づちや笑いが漏れる。

12月中旬のミーティングは、藤本社長が「ほかの人がまじめすぎる話をする中で、笑いを取りにいくのが自分流」などと登壇したシンポジウムについて話した。10月の話題は展示会。開発中の歩行支援ロボットを「テレビで見た! 試させて」という高齢者に、内心ヒヤヒヤしながら対応したエピソードを紹介した。

デザイナーの森川史崇さんは「社内の風通しは良いが、仕事に関するコメントに終始しがち。社長が本当は何を考えているのか、ほかの社員と同時に聞ける場は貴重で面白い」と話す。

人の動きを支援するアシストスーツの市場は拡大傾向だ。工場や物流、農業、介護などの分野で導入が始まり、一般消費者からの関心も高まる。一方で様々なタイプの商品が出始め、使い方や効果の検証など課題も残る。

藤本社長は「そもそも違和感のあるモノを着ることを常識に変えないといけない。ゼロから市場を作り出す覚悟で挑んでいる」と話す。高齢化や人口減が深刻さを増す中、必要とされる商品を生み出せるか、挑戦は正念場を迎える。

(岡田直子)

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