家電量販店の利用 「半年に1回以下」が10年で2倍に
インターネット調査のマイボイスコム(東京・千代田)が実施した家電量販店の利用に関する調査によると、利用頻度が半年に1回以下との回答は54%と過半を占め、2010年調査と比較して約10年で2倍に増えた。ネット通販での購入が増えたためとみられる。店頭で買う商品としてはパソコンや時計が比較的多いことも分かった。

マイボイスコムが10~70代の男女を対象に調査した。調査時期は2019年12月で、有効回答数は1万176人。
家電量販店の利用頻度については「2~3カ月に1回程度」と答えた人が最も多く、27%だった。「月に1回程度」は14%、「月に数回程度」は5%だった。
「半年に1回程度」「それ以 下」「利用しない」との回答は合計で54%だった。2010年の調査で利用頻度が半年に1回以下の割合は26%だった。ネット通販の普及で価格の比較が簡単になり、店頭の利用が減少しているとみられる。ヤマダ電機など量販店側もネット販売の強化に取り組むなど対策を取っている。
依然として家電製品の購入場所については(複数回答)「家電量販店の店頭」が最も多く、70%を占めた。2位は「家電量販店以外のネット通販」で36%、「家電量販店のネット通販」が25%と続いた。通販サイトの活用は着実に広まりつつある。「総合・大型スーパー」は6%、「ディスカウントショップ」は6%だった。家電量販店の店頭と回答した人は高年齢層が多かったという。
過去1年間で量販店の店頭で購入した商品をきくと(複数回答)、「パソコン・パソコン関連用品」が最多で19%だった。「時計・電池類・電球」(16%)や「家電関連用品・付属品」(12%)も回答が多かった。