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新型肺炎死者26人に 中国、春節連休で全土警戒

帰省する乗客の多くはマスクをしている(24日、上海虹橋駅)

【北京=多部田俊輔】中国政府は24日、湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる国内の肺炎の死者数が25人、感染者は830人になったと発表した。これに加え中国国営メディアは黒竜江省でも1人の死者が出たと伝えており、死亡者は計26人となった。中国では同日、春節(旧正月)の大型連休が始まった。中国当局は観光地を閉鎖するなど厳戒態勢を敷くが、延べ30億人に達する帰省などの大移動の中での拡大阻止は難しそうだ。

死者のうち24人は新型肺炎の発生源とみられる湖北省の感染者で、残りの2人は河北省と黒竜江省の感染者。患者が確認された地域も中国大陸の31の省・自治区・直轄市のうち、大半の29まで広がった。日本や米国、東南アジアでも確認されており、春節の移動に伴って感染が広がる恐れもある。

中国当局は感染拡大を防ぐため厳戒態勢を敷く。中国メディアによると、感染が集中している武漢市では引き続き、同市を出発する列車や航空便の運行を停止。隣接する黄岡市などでも同様の措置を始め、事実上の封鎖の範囲を広げた。

北京市では地下鉄で消毒を強化し、公園で新年を祝う伝統的な縁日「廟会」の中止を決め、有名な寺院の参拝もできないようにした。観光客に人気のある故宮博物院も25日から休館する。博物館なども感染拡大を防ぐためイベントの中止を決めた。

北京国際空港は早朝からチェックインカウンター前でマスクを着用した旅行客が長蛇の列を作った。出国審査前にある旅行客の体温検査の体制も強化された。

多くの高速鉄道が発着する上海虹橋駅では帰省や旅行に向かう人々で混雑し、大半の旅客がマスクを着用していた。駅構内の電光掲示板では手洗いやマスクの正確な着用を呼びかける映像が繰り返し放送され、武漢出身者に駅職員への申告を求めるアナウンスもあった。

広東省広州市に向かう鉄道に乗り込む40代の女性は「比較的長い時間、狭い空間に多くの人がいることになるので、少し怖く感じる」と話していた。広州市の長距離バスターミナルでは運転手や係員のほか、利用客の大半もマスクを着けていた。

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