台湾スターラックス航空が運航開始 内紛が引き金に

アジアBiz
2020/1/23 17:30
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【台北=伊原健作】台湾の航空会社で、新規参入した星宇航空(スターラックス・エアライン)が23日に運航を開始した。今年後半には日本路線も開設する見通し。格安航空会社(LCC)ではなく「フルサービスキャリア」とし、中華航空とエバー航空の2強に割って入る構えだ。エバー航空の経営トップの座を追われた張国煒氏が一から立ち上げた新たな航空会社で、事業の成否に注目が集まる。

運航開始を前に試験飛行する星宇航空(スターラックス・エアライン)の機体=小林健撮影

当初はマカオ、ダナン(ベトナム)、ペナン(マレーシア)の3路線で運航する。4月にはフィリピンのセブ線も就航する。日本の松山(愛媛)や北九州との路線開設も申請しており、夏にも実現する可能性がある。

パイロット免許を持つ張氏は「空飛ぶ董事長(会長に当たる)」と呼ばれ、初日となった本日、マカオ便では自ら操縦した。同氏は、台湾の運輸大手である長栄(エバーグリーン)集団創業者の張栄発氏の4男。かつて集団副総裁とエバー航空の董事長を務めた。しかし、16年の張栄発氏の死去に伴い、集団総裁就任を目指したが、長男の張国華氏との内紛に敗れてグループを追われた。そこで18年5月に立ち上げたのがスターラックス。エバー航空に挑戦する構図を鮮明にし、台湾メディアは「王子のリベンジ」として盛んに報じた。

機材は当初は欧州エアバスの小型旅客機「A321neo」を中心に近距離路線を拡充させる。21年にエアバスの大型機「A350」を導入し、22年に20機超の体制を整えて北米路線も開設する方針だ。

アジアの航空旅客需要は増加傾向だが、競争も激しい。台湾では昨年12月から中堅のファーイースタン航空(遠東航空)が資金難を理由に運航を停止している。スターラックスは全席にモニターやWi-Fiを完備し、機材やサービスの質の高さを訴える。制服のデザインに宇宙のイメージを採り入れるなど独自性を打ち出しており、ブランドを築けるかが勝ち残りのカギになりそうだ。

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