山梨県、外国人受診で医療機関など支援 新型肺炎受け
新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受け、多数の外国人観光客が訪れる山梨県は23日、せきや発熱などの症状が出た外国人がスムーズに医療機関を受診できるよう医療機関や宿泊施設への支援を始めた。長崎幸太郎知事は「24日からの中国の旧正月を控え、可能な限り事前に準備して対応する」としている。

県は医療機関に対して、中国語や英語、フランス語、ポルトガル語など18カ国語の問診票の活用を促した。県内の全宿泊施設には中国語で症状を尋ねたり病院へ案内したりすることを伝える対応文例を配布する。旅館やホテルに手指のアルコール消毒液も配布する。
県のホームページ(HP)には滞在中に体調が悪化した場合の対応について中国語と英語で案内を掲載。県内の医療情報を提供する「やまなし医療ネット」のHPは7カ国語に表示を切り替えることができ、外国語対応できる医療機関のHPでの検索方法も掲載している。
県内約400カ所の集客施設や交通機関には、症状がある利用者にマスクの着用や受診を促すよう依頼した。