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輸出入3年ぶりマイナス 米中貿易戦争で需要減

米中貿易戦争で打撃を受けた中国向けなどの落ち込みが響いた

財務省が23日発表した2019年の貿易統計(速報)によると、輸出入ともに3年ぶりに前年より減少した。輸出額は同5.6%減の76兆9277億円だった。米中貿易戦争の影響で、中国向けが7.6%減の14兆6822億円となった。輸入はエネルギー関連の価格が低下したことで、同5%減の78兆5716億円だった。

輸出先を国別にみると18年は首位だった中国向けが2位に下がった。半導体等製造装置は16.6%減、半導体等電子部品は10.6%減となった。19年は米中間の貿易戦争とハイテク摩擦の激化が中国の生産や投資を下押ししており、日本から中国への製造設備と部品の供給にも打撃となった。

シンガポールへの輸出は同14.9%減、タイは同7.6%減となるなど東南アジア諸国連合(ASEAN)主要国向けが軒並み縮小した。中国の19年の国内総生産(GDP)は前年比で実質6.1%増と、成長率が29年ぶりの低水準だった。中国向けの部材供給を担う周辺国にも影響が広がり、機械類や鉄鋼、化学品などの需要が低下したことが日本からの輸出にも影響した。

日韓関係の悪化により、韓国向け輸出は同12.9%減の5兆441億円となった。食料品が22.6%減となった。半導体等製造装置は49.7%減と落ち込みが目立った。輸出先で首位となった米国向けも、同1.4%減の15兆2469億円にとどまった。自動車や鉄鋼の輸出が減った。

2000年以降を振り返ると、日本の輸出は07年の83兆9314億円がピークだった。当時と比べ、全体の4分の1を占める輸送用機器が2兆円減少した。自動車は現地生産が進んだ影響もあり、輸出は814万台から611万台に縮んだ。

19年の輸入は、全体の2割を占める鉱物性燃料が同12.1%減の16兆9571億円となった。18年と比べたエネルギー価格の低下により、サウジアラビアからの原油・粗油やアラブ首長国連邦(UAE)からの液化天然ガス(LNG)が減少した。ただ、輸入減より輸出減の幅が大きく、貿易収支は1兆6438億円の赤字と、2年連続で赤字となった。

19年12月の輸出は前年同月比6.3%減の6兆5771億円と、13カ月連続の減少となった。ただ、中国向けは10カ月ぶり増加に転じ、同0.8%増の1兆4126億円だった。半導体等製造装置が同59.7%増と、大幅に回復した。

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