12月の米中古住宅販売、3.6%増 約2年ぶり高水準
【ワシントン=長沼亜紀】全米不動産協会(NAR)が22日発表した2019年12月の中古住宅販売件数は、季節調整済みの年率換算で前月比3.6%増の554万戸と、1年10カ月ぶりの高水準だった。増加は2カ月ぶりで、ダウ・ジョーンズまとめの市場予測(543万戸程度)を上回った。前年同月比では10.8%増と大幅に増加した。

販売価格(中央値)は27万4500ドル(約3020万円)で前年同月比7.8%値上がりした。NARのエコノミストは「住宅価格が急騰している」と指摘。都市部で手ごろな価格の物件が少なくなっており、住宅市場拡大の足かせになる懸念がある。
19年の販売件数は年前半は低迷したものの後半に回復し、通年実績は前年から横ばいの534万件だった。
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