新型肺炎、マカオで感染者 香港でも強い疑い
【香港=木原雄士】マカオ政府は22日、中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の感染者を初めて確認したと発表した。香港政府も同日、感染の疑いが濃い1人が見つかったと発表した。香港は2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)で299人の死者を出し、新型肺炎への警戒感が高まっていた。
感染の疑いが濃いのは武漢から深圳を経由して香港に来た39歳の男性。鉄道駅の体温検査で発熱が見つかり、検査のため病院に送られた。初期検査は陽性だった。同行していた家族はすでにフィリピンに渡航した。マカオで確認された感染者は武漢からの旅行者で、カジノなども訪れていた。
香港紙は連日、新型肺炎の問題を報じており、感染源とされる海鮮市場でタケネズミなどの野生動物を多く取り扱っていた実態を批判的に伝えている。