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新国立劇場、秋からの演目 各芸術監督の個性際立つ

2020年9月に始まるシーズンの演目を発表した新国立劇場の(左から)小川絵梨子演劇芸術監督、大野和士オペラ芸術監督、吉田都次期舞踊芸術監督(20年1月、東京都渋谷区の新国立劇場)

オペラ、舞踊、演劇を上演する新国立劇場が2020年9月から始まる20/21シーズンの演目を発表した。同劇場では大野和士オペラ芸術監督と小川絵梨子演劇芸術監督が18年9月に就任、20年9月には吉田都が舞踊芸術監督に就く。ラインアップをみると各部門とも大幅に若返った芸術監督の個性と清新さが際立つ構成となっている。

オペラは英国在住の作曲家、藤倉大がH・G・ウェルズの短編をもとに書いた新作「アルマゲドンの夢」(20年11月)が目玉だ。大野は2年に1度、日本人作曲家に新作を委嘱する方針で、今回は欧州で評価が高い藤倉に大野自ら依頼した。このほか、ベンジャミン・ブリテン「夏の夜の夢」をデイヴィッド・マクヴィカーの演出で同年10月に上演するなど「世界に打って出る作品」(大野)に力を入れる。

吉田次期芸術監督の就任1年目となる舞踊では、ピーター・ライトの振り付けによる「白鳥の湖」(同年10~11月)など、古典を重視、劇場バレエ団の基礎を充実させることに重点を置く。タンゴの巨匠ピアソラの曲を取り入れバレエなど3作を組み合わせた「吉田都セレクション」(21年2月)といった意欲作も上演。吉田は「ダンサーは古典と現代物の両方への対応が必要だ」と強調する。

演劇はパリ・オデオン劇場が制作するテネシー・ウィリアムズ作「ガラスの動物園」(20年9月)を上演するほか、09年から続くシェイクスピアの歴史劇シリーズ完結作「リチャード二世」(20年10月)など国際色豊かな演目が並ぶ。その一方、「人を思うちから」をテーマにした3作品を21年4~6月に連続上演し、小川の考えを前面に出す。小川は「地に足をつけた市井の人々が葛藤しながら道を見つけていく作品を選んだ。人の思いやり、優しさを考えてほしい」と語る。

(岩崎貴行)

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