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JR東海、在来線に720億円投資 20年ぶり新型車両

JR東海は22日、計約720億円を投資し、2021年度から5年間で在来線の新型通勤車両を製造すると発表した。新型車両の開発は約20年ぶり。名古屋や静岡を中心に中央本線、東海道本線、関西本線などに順次投入する。安全性や快適性を高めて、ライバルの私鉄各線やバスなどとの競争を勝ち抜く。

JR東海の金子慎社長は22日、名古屋市内で記者会見し「最新技術を導入し、安全性のさらなる向上を実現する」と述べた。新型車両は「315系」とし、1999年に投入した「313系」以来、約20年ぶりの通勤型電車となる。87年のJR東海発足前に旧国鉄が製造した「211系」などを置き換え、旧国鉄時代の車両は姿を消す。

5年間で352両を製造する計画だ。720億円の投資枠は車両製作や付帯工事に充てる。JR東海の設備投資(20年3月期会社計画)は6000億円規模。リニア中央新幹線を除くと2700億円強だ。東海道新幹線関連の支出が多く在来線の比重は相対的に小さくなる傾向にあった。

公共交通では安全性や環境負荷の低減、快適性が競争力に直結する。少子高齢化で乗客の大きな伸びが見込めないなか、中京圏や関西圏で私鉄各社との差異化を目指す。

315系の最高速度は211系より早い時速130キロメートル。車内案内表示はフルカラーの液晶ディスプレーを設置し、車椅子用のトイレなどバリアフリーも充実する。モーターを駆動する電力変換装置の省エネルギー化を図るなどして、消費電力は約35%抑えるという。

18年6月に東海道新幹線で発生した殺傷事件も踏まえ、通勤車両として初めて車内防犯カメラを設置。1両に5カ所のカメラを備えて乗客の安全に万全を期す。

金子社長は「在来線と新幹線の連携でさらに便利になる。名古屋駅にたくさんの人が集まってほしい」と強調する。新型車両は地域経済の発展にもつながりそうだ。

(林咲希)

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