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マレーシア中銀、予防的利下げ 政策金利2.75%に

【シンガポール=中野貴司】マレーシア中央銀行は22日の金融政策委員会で、政策金利を年率3%から2.75%に引き下げると決定した。経済成長率の上昇を確保するための「予防的措置」と説明しており、2019年5月以来、8カ月ぶりの利下げとなる。物価上昇率が低位にとどまっていることも、中銀の決定を後押しした。

大半のエコノミストが金利据え置きを予想していた中で、中銀が予想外の利下げに動いた背景には、成長率が低下傾向にあったことがある。19年7~9月期の成長率は4.4%と、4~6月期の4.9%から0.5ポイントも下がった。中銀は22日の声明で「20年は成長率が徐々に改善していく」と分析したが、景気悪化のリスクを減らすために、20年最初の会合で利下げを決めた。

19年の物価上昇率は0.7%にとどまっており、物価の面からも中銀は利下げに踏み切りやすい環境にあった。声明では「今回の利下げは経済成長と物価の安定を両立する上でも適切だ」と強調した。

市場では20年中に中銀が再び利下げに踏み切るとの見方が出ている。英調査会社キャピタル・エコノミクスのアレックス・ホルムズ氏は「中銀の予想とは異なり、今後経済は失速する見通しで、恐らく20年後半に再度の利下げがあるだろう」と指摘する。

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