静岡県内の外国人介護職員、19年度は最多の394人
静岡県のまとめによると、県内の介護事業所で働く外国人職員は2019年10月1日時点で394人だった。前年から68人増加し、09年の調査開始以来、最多となった。不足する担い手を外国人で補う事業所が増えている。

調査は5758カ所を対象に実施し、1819カ所から回答を得た。外国人を雇用する事業所は204カ所と、21カ所増えた。現在雇用していない事業所も6割弱が「雇用の予定あり」「雇用してみたい」と答えた。
外国人介護職員を国籍別にみると、フィリピンが全体の4割に当たる160人と最も多く、ブラジル、中国、ペルーが続いた。在留資格別では4分の3が定住者だった。介護サービス利用者の反応について事業者に尋ねると「好意的な人が多い」が87%を占めた。
一方、外国人を雇用したことで分かった課題について複数回答で聞くと、読解力(55%)や会話(21%)が多かった。県は日本語研修や事業所向け訪問相談などを継続し、人材定着を後押ししていく考えだ。