三菱電機、AI使い下水処理を効率化

2020/1/22 18:17
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三菱電機は22日、人工知能(AI)による下水処理の制御技術を開発したと発表した。下水中のアンモニアを浄化する工程で、処理による水質を維持しながら従来に比べて約1割電力消費量を削減できた。下水処理場向けの運転監視制御システムとして20年度の事業化を目指し、さらなる研究開発を進める。

微生物による下水処理の例

微生物を使って下水中のアンモニアなどを除去する工程で、独自AIの「Maisart(マイサート)」を活用し、数時間先のアンモニア濃度を予測する。下水処理場のデータを使ったシミュレーション結果では、誤差1割以内の精度で予測できた。予測結果に合わせて微生物の反応を左右する空気供給量を調節することで、処理後の水質を維持しつつ消費電力を約1割抑えられた。

下水処理場の電力消費量のうち、空気供給は約半分を占める。一方、処理場への流入水は各家庭で水を使う時間帯や降雨などにより大きく変動する。水質の悪化は赤潮の原因などになるため、これまでは目標とする水質維持に対し、過剰に空気供給せざるを得なかった。まずは国内の大規模な下水処理場向けに事業化し、20~30カ所の受注を目指す。

(井原敏宏)

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