鹿島、シールド工事設備の故障予測 200項目をデータ解析

2020/1/22 12:38
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鹿島は地下鉄などを掘り進めるシールド工事用の大型設備のトラブルを未然に検知するシステムを開発したと発表した。約200項目のデータをリアルタイムに収集分析して設備の故障を防ぐ。事前に計画したルートを外れた場合は注意喚起し、工事の進捗管理にも役立てる。熟練技術者が担う管理と保守を自動化し、熟練者の退職後も競争力を保てるようにする。

地下鉄などを掘り進めるシールド工事設備の稼働状況を監視する鹿島の中央管理室

新システムの名称は「カジマ シールド ジャッジ アナウンス システム」。シールドのモーター回転数や傾き、掘り進めた土の量や地盤の硬さなど、掘進作業中に得られる約200のデータを解析し、問題が発生する可能性を数値化する。リスクに応じて2段階の警報をモニター上に映し、技術者が優先して対処すべき問題を把握しやすいよう設計した。

シールド工事の設備については、鹿島の技術者が中央管理室で同様のデータを常に監視している。ただ、データ数が多いことに加え、複数の事象を同時に判断しなければいけないケースもあり、トラブルの兆しを見逃す懸念があったという。

新システムは、熟練技術者の経験や過去の運用記録をベースに構築され、発生の可能性が高いリスクについては対応策も提示する。経験の浅い技術者が迅速に適切な対応ができるよう支援する。

鹿島は、2019年3月まで東京都大田区で実施した水道インフラ建設工事や、20年10月まで茨城県東海村で予定するガス管設置工事で新システムを実用化。同社は「シールド工事設備の膨大なデータからトラブルの兆しをつかんで施工管理に役立てるシステムの実用化は、当社が国内初とみられる」と話す。

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