指紋や脈波 シート型センサーで読み取り 東大など開発
東京大学の染谷隆夫教授と横田知之准教授はジャパンディスプレイと共同で、指紋と脈波のような生体情報を同時に読み取るシート型イメージセンサーを開発した。指紋認証で個人を識別し、健康情報である脈波を測る。個人の取り違えやなりすましを防げるという。5年以内に量産体制の確立を目指す。成果は英科学誌ネイチャー・エレクトロニクス(電子版)に掲載された。
イメージセンサーは15マイクロ(マイクロは100万分の1)メートルほどの薄さ。トランジスタなどを集積した。指を当てると指紋と静脈を撮影し、脈波を計測できた。
高齢者や入院患者が使い、健康状態のモニタリングができる。指紋や静脈によって個人を識別でき、患者の取り違えを防げる。
脈波からは生体であることを確認でき、悪意のある人が複製した指紋など生体以外で指紋認証を試みても見破れるという。
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