韓国、ホルムズに海軍派遣 有志連合には参加せず

2020/1/21 12:44 (2020/1/21 16:19更新)
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民間船舶を護衛する韓国海軍の駆逐艦(手前)=韓国海軍提供

民間船舶を護衛する韓国海軍の駆逐艦(手前)=韓国海軍提供

【ソウル=恩地洋介】韓国政府は21日、海軍の部隊を中東のホルムズ海峡周辺の海域に派遣する方針を決定した。航行する民間船舶の安全確保を目的とし、海賊対処のためソマリア沖のアデン湾に派遣した部隊の活動範囲を一時的に広げる。トランプ米政権が主導する有志連合には加わらず、必要に応じて協力する立場をとる。

韓国国防省は「国民と船舶保護の任務を遂行する」と説明した。海軍部隊の活動範囲はアデン湾やオマーン湾に加え、ホルムズ海峡の先のペルシャ湾へと広がる。米国が主導し7カ国が参加する有志連合には、本部に2人の連絡将校を派遣する。独自派遣の形をとるのは日本と同様だ。ただ、自衛隊はホルムズ海峡では活動しない。

米国は2019年夏に韓国をはじめ同盟国に有志連合に加わるよう要請した。韓国政府は早い段階から活動中の部隊を転用する方法を検討していたが、米国からの派兵圧力や革新系勢力からの反対論を見極めて決定を先送りしてきたとみられる。

文在寅(ムン・ジェイン)政権を支持する革新系の市民団体などは、米国の意を受けた派遣に「地域の軍事的緊張を高める」などと反対していた。盧武鉉政権が2003年にイラク再建への3千人派兵を決めた際は支持層の離反を招いた。

韓国メディアによると、ポンペオ米国務長官は14日に康京和(カン・ギョンファ)外相と会談した際にも、有志連合への協力を求めた。韓国が輸入する原油の70%はホルムズ海峡を通過する。国内に慎重論がある日本が昨年末に先んじて自衛隊派遣を決め、20日から海自哨戒機による情報収集活動を始めたことも判断に影響を与えたとみられる。

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