西之島、噴煙1800メートル 専門家「爆発の可能性も」

海上保安庁は21日までに、昨年12月に噴火を確認した東京・小笠原諸島の西之島を17日午後に上空から観測した結果、山頂にある中央火口の連続的噴火や灰色の噴煙が高度約1800メートルまで上がっていることを確認したと発表した。
観測機に同乗した東京工業大火山流体研究センターの野上健治教授は「活動は一段と活発化している。大きな爆発的噴火が起きる可能性もある」と分析。海保や気象庁は、付近の船舶に注意を呼び掛けている。
海保によると、今回の観測では、噴石の飛散や、溶岩流が島の北東岸から海に入り、水蒸気が上がっていることも確認。野上教授は、灰色の噴煙が継続して上がっていることから、新たなマグマが中央火口の浅い場所まで上昇しているとみている。〔共同〕