イラン、制裁議論で「NPT脱退も」 欧州をけん制

イラン緊迫
2020/1/21 0:06
保存
共有
印刷
その他

【ドバイ=小川知世】イランのザリフ外相は20日、国連による対イラン制裁の再開が国連安全保障理事会で議論されることになれば、核拡散防止条約(NPT)からの脱退を検討する考えを明らかにした。イランの核開発を抑制する多国間合意を巡り、制裁の再開につながる「紛争解決メカニズム(DRM)」を発動した英国、ドイツ、フランスをけん制した。

イランのザリフ外相は国連による制裁の再開が議論されれば、核拡散防止条約(NPT)脱退を検討すると警告した(2019年12月にロシアを訪問したザリフ氏)=ロイター

国営イラン通信が伝えた。イランはNPT脱退を警告して危機感をあおり、欧州から譲歩を引き出したい考えだ。19日には同国のラリジャニ国会議長が欧州による圧力が強まれば、核査察などを担う国際原子力機関(IAEA)への協力を見直す考えを示していた。

イランはDRMについて、英独仏が米国による圧力を受けて発動したとして、法的根拠がないと反発している。ザリフ氏は「問題が安保理に持ち込まれれば、NPT脱退を検討する」と言明した。欧州が合意に基づく経済支援を実施すれば、イランも合意順守に戻る用意があるとも訴えた。

英独仏は14日、イランによる核合意からの逸脱を合意違反として事実上認定し、DRMを発動した。今後は当事国で違反について協議し、最長35日間で解決できなければ、国連安保理に通知する。安保理は30日以内に制裁再開の是非を決める。

電子版の記事が今なら2カ月無料

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]