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盗難車が事故、責任は誰に?最高裁が21日に判決

施錠せず鍵を置いたまま止めていた車が盗まれて交通事故を起こした場合、車の持ち主は賠償責任を負うのか――。この是非が争われた訴訟で最高裁第3小法廷は21日に上告審判決を言い渡す。二審東京高裁は「盗難の危険がある管理状況だった」として持ち主の会社に賠償を命じたが、同法廷は二審の結論を見直すのに必要な弁論を昨年12月に開いたため、責任を免除する可能性がある。

一、二審判決によると、2017年1月18日未明、川崎市内にある築炉会社の独身寮に止めてあったワゴン車が盗まれた。車の鍵は寮内の食堂で保管するのが決まりだったが、従業員が施錠せず、鍵を運転席の日よけに挟んだままにしていた。

車を盗んだ男は午前5時半ごろ、横浜市で居眠り運転し、停車中の大型トラックに追突。別のトラックを含む計4台が絡む多重事故となった。

巻き込まれた車を所有する会社2社と損害保険会社が、築炉会社に修理代などの賠償を求めて東京地裁に提訴。訴訟では、車の管理状況に会社の過失があるか、管理状況と事故に因果関係が認められるかどうか、の2点が主な争点となった。

18年1月の一審判決は、管理に問題があったと認めた一方、事故原因は盗難と居眠り運転だと指摘。「管理上の過失と、事故による損害に相当因果関係があるとは認められない」として築炉会社の責任を否定した。

しかし同年7月の二審判決は「盗難の危険にさらしたずさんな管理でワゴン車を放置した。深夜に車を盗めば居眠り運転に陥ることもあり得る。事故までの一連の流れを予想することもできたはずだ」と判断し、一転して事故との因果関係を認定。築炉会社に約790万円の賠償を命じた。

上告した築炉会社側は「深夜に居眠り運転に陥ることは往々にしてあることではなく、さらに追突事故を起こすなどめったにない。事故は盗難犯による重過失で起きたものだ」と訴えている。

〔共同〕

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