玉木氏「現時点で合流せず」 立民との協議継続
国民民主が両院総会
国民民主党は20日、党本部で4時間にわたって両院議員総会を開き、立憲民主党との合流を巡って協議した。玉木雄一郎代表は終了後、記者団に「現時点での合流決定が党の意思として否定された。これまで通り粘り強く交渉したい」と述べ、現段階では合流しない考えを示した。津村啓介氏ら一部議員は速やかな合流を求める決議案を出したが反対が多く採決しなかった。
国民民主で両院総会は党大会に次ぐ議決機関になる。合流を求める津村氏ら21人が党執行部に開催を要求していた。
玉木氏は両院議員総会で、立民との間で党名をはじめとして根幹部分の方針が一致していない、と説明した。その上で「政策や理念の擦り合わせは不可欠だ。表層で党を同じくしても政権を担える大きな固まりにならない」と指摘した。
党内には参院議員を中心に合流に慎重論がある。強行すれば党がバラバラになりかねないとの危機感もある。玉木氏は記者団に「集中すべきは国会だ。(協議は)小休止になるかもしれない」との見通しを示した。
一方、早期の合流を求めてきた津村氏は終了後、記者団に今後の対応について問われ「代表を応援する立場で見守る」と述べるにとどめた。
立民は合流の可否について21日に連絡するよう国民民主に求めてきた。枝野幸男代表は19日の講演で「これ以上譲れないという線まで提示した。折り合えないとしたら別の党として最大限連携し、将来連立政権を組むことで問題ない」と話した。「譲れないものを譲ってまで党を一緒にしたら野党に対する不信が高まる」とも指摘していた。
国民民主は21日に平野博文幹事長が今回の方針を立民に伝える予定だ。