和牛遺伝資源、不正利用幅広く規制 農水省が新法

2020/1/20 20:45
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農林水産省は和牛の精子や受精卵など遺伝資源の保護を強化するため、今年の通常国会に新たな法案を提出する。家畜の改良を手掛ける事業者と交わした契約を超えた転売を規制し、国外流出などを防ぐ。不正使用で生まれた子牛の流通なども幅広く規制の対象にする。被害を受けた事業者に差し止め請求権を認めるほか、悪質な場合は刑事罰の対象にもする。

20日に開催した和牛遺伝資源の保護に関する有識者委員会で、新法制定に向けた中間とりまとめの文書を大筋了承した。文書では和牛の遺伝資源について「知的財産としての価値を有している」と位置付け、不正競争防止法を参考に、遺伝資源を不正に取得し利用する行為を規制する新たな仕組みが必要だとした。

和牛は欧米やアジア向けの輸出が拡大しており、農林水産物・食品の輸出のけん引役として重要な役割を担っている。一方で遺伝資源が不正に中国に持ち出されるといった事件も発生しており、保護の強化が課題になっていた。農水省は今後、具体的な法案作成作業を急ぐ。

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