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信玄、信長に「頼もしい」 対謙信の協力に書状で謝意

戦国大名の武田信玄が上杉謙信との対立を巡り、自身への協力を表明した織田信長に「頼もしい」などと謝意を示したとみられる書状が見つかった。専門家は「信長は当時、謙信とも同盟関係にあり、3人の微妙な関係性を示す新史料だ。非常に興味深い」と話している。

武田信玄が織田信長に宛てたとされる書状。左から2行目に「信玄」の文字と花押が見える(太陽コレクション蔵)=共同

戦国期の史料を収集する「太陽コレクション」(東京)が古美術商から購入し、丸島和洋・東京都市大准教授と金子拓・東京大史料編纂所准教授が昨年調査。信玄の「花押(サイン)」や代筆役「右筆」の筆跡の特徴から、信玄が信長に宛てた書状の原本と判断した。

調査によると、書状は墨書で「越後(上杉氏)と甲斐(武田氏)が戦になれば、(信玄に)合力くださるとのこと、頼もしく存じます」などと書かれている。信長から信玄に協力を約束する意向が先に示され、その返事だと推測できるという。

信玄は謙信と川中島で合戦後、1569年に和睦したが、70年10月に破棄。書状には「七月十四日 信玄」とあり、両雄が再び激突する恐れがあった70年7月に書かれた可能性が高いという。一方の信長は、室町幕府将軍の足利義昭を奉じて68年に上洛。近畿での支配権確立を急ぐためにも、東国の戦乱を避けたい思惑があったとみられる。

金子准教授は「信玄が信長に宛てた書状の原本が見つかるのは極めて珍しい」とコメント。書状は東京都町田市に3月開館予定の「泰巌歴史美術館」で公開される。

〔共同〕

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