ローンの債権管理、SaaSでコスト10分の1に

2020/1/20 12:30
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ebsが提供を始めるローン債権管理サービスのイメージ(画像提供:ebs)

ebsが提供を始めるローン債権管理サービスのイメージ(画像提供:ebs)

日経クロステック

システム開発のebs(イービーエス、東京・千代田)は2020年4月から、ローン債権の管理機能を備えたSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)の提供を始める。システムの動作基盤に米アマゾン・ウェブ・サービスのパブリッククラウド「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」を採用した。顧客企業はパッケージソフトを使って自社でローンシステムを構築・運用する場合と比べて、コストを10分の1程度に抑えられる見込みだ。

ebsの主力製品で、ローンの契約や残高などの管理機能を備えたパッケージソフト「eSCOFI(エスコフィ)」をSaaS型で提供する。パッケージ型のeSCOFIは国内の大手銀行や通信会社が採用している。

新サービスは新たにローンサービスの提供を開始する通信会社などの利用を想定している。対象商品は住宅ローンやカードローンなどで、極力改修がない形で利用してもらうことを見込む。AWS上のシステム運用サービスは、日本能率協会グループのジェーエムエーシステムズ(東京・港)が手掛ける。

価格は最小構成で、かつシステム改修がないケースで、初期費用が1900万円から、月額利用料が160万円からになる見込みだ。最短2カ月ほどでサービスを導入できる。ebsは今後3年間で20社からの受注を狙う。

ここにきて、従来の金融機関だけでなく、様々な業種の企業が既存の商品やサービスと組み合わせる形でローンなどの金融サービスを提供し始めている。しかし、新たにローンサービスを提供するには、契約や残高などを管理するためのシステムが必要で、同システムの開発に多額のコストと時間がかかっていた。

一般的に、専用のパッケージソフトを活用して自社でローンシステムを構築・運用しようとすると、10億円以上かかるとされる。SaaSを使えば、システムの開発・運用コストを抑えられる。新生銀行のような既存の金融機関も自社システムの一部機能をAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)経由で外部企業に開放する取り組みを加速させている。

(日経 xTECH/日経コンピュータ 山端宏実)

[日経 xTECH 2020年1月17日付の記事を再構成]

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