倍額報酬、慣例で支払いか 案里氏秘書が違法性認める
参院選の公選法違反事件

2020/1/20 2:00
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報道陣の取材に応じる自民党の河井案里参院議員(15日夜、東京都千代田区の議員宿舎)=共同

報道陣の取材に応じる自民党の河井案里参院議員(15日夜、東京都千代田区の議員宿舎)=共同

自民党の河井克行前法相の妻、案里参院議員の陣営による昨夏参院選を巡る公選法違反事件で、案里氏の男性公設秘書が車上運動員への報酬に関し、慣例との認識で法定上限の倍額を支払ったとみられることが19日、関係者への取材で分かった。男性は広島地検の任意聴取に違法性の認識を認めており、地検は陣営内の指示系統を調べる。

関係者によると、男性は2017~18年、現在衆院7期目の克行氏の公設秘書を務めた経験があり、案里氏が初当選した参院選で選挙カーの運行計画や車上運動員の人繰りを担当した。選挙後、案里氏の公設秘書に就いた。

案里氏は広島県議を4期務め、参院選に出馬。男性は参院選前から報酬の相場は3万円との認識を持っていたといい、地検にも同趣旨の説明をしているとみられる。

関係者によると、倍額の報酬を受け取った車上運動員十数人も、違法性の認識を認めている。

地検は引き続き男性のほか、案里氏のもう1人の公設秘書、克行氏の公設秘書らを聴取しており、夫妻の関与も慎重に見極める。

案里氏の陣営は車上運動員に日当を支払う際、各運動員名義で日付や名目が異なる領収書を2枚作成し、法定上限の1万5千円に収めたように見せ掛ける工作をしていた。車上運動員も2枚の領収書作成に同意していた。

地検は15日、河井夫妻の広島市にある地元事務所や男性の自宅など関係先を家宅捜索。夫妻は2カ月以上、公の場に姿を見せなかったが、15日深夜になり東京都内で記者団の取材に応じて謝罪し、議員辞職や自民党離党を否定した。夫妻は20日召集の通常国会に出席する意向を示している。〔共同〕

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