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ヘンリー王子夫妻、英王族を「離脱」 殿下の称号失う

【ロンドン=佐竹実】英王室は18日、ヘンリー王子とメーガン妃が王室のメンバーから外れると発表した。2020年春以降は公務に就かず、王族への敬称である「ロイヤルハイネス」(殿下、妃殿下)の称号を失う。王室から独立したいとする夫妻の意向を、エリザベス女王が認めた。王位継承順位6位の王子が王族から抜けるという異例の事態となった。

エリザベス女王は同日、声明を発表した。「ハリー(王子の愛称)とメーガン、(息子の)アーチーは常に愛する家族の一員」とする一方で、「彼らの幸せで平和な新しい生活を認めると本日合意したことは、私の家族全員の望み」と述べた。

女王は「意図的な監視など過去2年間で彼らが経験した試練を認識し、より独立した生活を望む意思を支持する」とも述べた。ヘンリー王子は18年に母親がアフリカ系で米国人のメーガン妃と結婚してから、過剰な取材や報道があったなどとしてメディアと対立しており、女王が夫妻に一定の配慮をした可能性がある。

王室の発表によると夫妻は公務に就かない代わりに、公費でまかなわれる「王室助成金」は受け取らない。夫妻の収入は父であるチャールズ皇太子が所有するコーンウォール公領の収入が大部分を占めるが、具体的な言及は避けた。今後の警備費をどうするかについては「コメントしない」とした。

ロイヤルハイネスの称号が奪われる意味は大きく、ヘンリー王子夫妻は実質的に王族ではなくなる。1996年にチャールズ皇太子とダイアナ妃が離婚した際にダイアナ妃は妃殿下の称号を使うことを求めたが、王室はこれを認めなかった。

ヘンリー王子夫妻は8日、経済的に独立し、英国とカナダで暮らす意向を発表していた。英BBCによると、公費でまかなわれた英国の住居の改修費について、夫妻は240万ポンド(約3億3千万円)を返還するという。両国での警備費の負担などの詳細が今後議論になりそうだ。

エリザベス女王は13日、英東部の御用邸に王室の主要メンバーを緊急に集めて異例の「家族サミット」を開催。女王は会議後の声明で「より独立した人生を送るという希望を理解し尊重する」とする一方、「王室のフルタイムのメンバーとして残ってほしい」との希望も示していたが、結果的に夫妻は王室を離れることになった。

ヘンリー王子夫妻は19年のクリスマス休暇をほかの王室のメンバーと過ごさず、メーガン妃が暮らしたことのあるカナダに渡航した。夫妻は8日に声明を発表することを女王らに相談していなかったとされ、女王が「激怒した」との現地報道もあった。

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