中国新型肺炎、新たに上海と広東省で感染疑いか
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【上海=共同】香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは18日、中国上海市と広東省深圳市で計3人が湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎に感染した疑いがあると報じた。感染が確認されれば、中国国内では武漢市以外で初の事例となる。
同紙によると、深圳市では2人が感染症専門の医療施設に隔離され、上海市では1人が治療を受けたという。病状などは不明。
武漢市の衛生当局は18日、同市で発症者を新たに4人確認したと発表した。病状は安定しているという。これで同市での発症者は計45人(うち2人死亡)となった。同市当局は日本で見つかった1人の発症者について、家庭での濃厚接触者4人を特定し医学的な観察対象にしたと明らかにした。タイでも2人の発症者が見つかっている。
武漢市で新たに見つかった4人は今月5~8日に発症した。
中国当局はこれまで一度も状況を説明する記者会見を開いていない。中国のインターネット上では「なぜ国内では武漢市以外で1例も確認されていないのか」などと、当局発表への疑問が投稿されている。
一方、武漢市の病院では患者数が多く、ベッドが足りず入院を断られたなどとした書き込みが削除されており、当局は情報統制を強化している。

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