米軍艦が台湾海峡を通過 トランプ政権、蔡総統支持の姿勢

2020/1/17 18:11
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トランプ米大統領(左)と中国の習近平国家主席(2019年6月29日、大阪市)=AP

トランプ米大統領(左)と中国の習近平国家主席(2019年6月29日、大阪市)=AP

【北京=羽田野主、台北=伊原健作】台湾国防部(国防省)は17日、米軍の艦艇1隻が16日に台湾海峡を通過した事実を確認したと発表した。艦艇は台湾の西南海域から海峡を北上した。米軍艦の航行は2020年に入って初めて。11日の台湾総統選で与党・民進党の蔡英文(ツァイ・インウェン)総統が再選されており、トランプ米政権が台湾情勢に関与する姿勢を改めて示した。

中国外務省の耿爽副報道局長は17日の記者会見で「台湾は中米関係で最も重要で敏感な問題だ。台湾海峡の安定した状況を損ねないように促す」と反発した。

このタイミングで米軍艦が台湾海峡を通過したのは、トランプ政権が蔡政権を後押しする姿勢を強調する狙いだとみられる。足元では中国政府と蔡政権が激しい応酬を繰り広げているためだ。

蔡氏は14日に公開された英BBCのインタビューで、台湾の地位を「独立国家だと宣言する必要性はない。既に独立国家であり、われわれは自らを中華民国、台湾と呼んでいる」と指摘した。台湾統一に武力行使も辞さない構えの中国を「台湾を侵略すれば、非常に大きな代償を払うことになるだろう」と批判した。

これに対し、中国国務院(政府)台湾事務弁公室の馬暁光報道官は16日「台湾はこれまでずっと国家ではない。中国の神聖で分割できない一部分だ」と猛反発した。

台湾国防部が米軍艦の通過を率先して公開したのは中国の軍事的圧力が強まる中で、米国との連携をアピールする狙いがあったようだ。

台湾海峡を巡っては19年11月にも米海軍のイージス艦が通過した。ほぼ同時期に中国初の国産空母が護衛艦などと艦隊を組んで海峡を通った。米中両国は15日、貿易交渉の「第1段階の合意」で署名したばかりだが、安全保障を巡る問題では火種を抱えたままだ。

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