昆虫食スタートアップ、表参道に蚕バーガー店

昆虫食のスタートアップ企業、エリー(東京・中野)は20日、東京・表参道に蚕を原料に使ったハンバーガー店を開く。タンパク質が豊富な蚕をペースト状にして牛肉と混ぜてパテにする。香ばしくエビやカニのような風味がするという。顧客にアンケート調査し、今後の商品開発や市場開拓に役立てる。
表参道の屋台村「COMMUNE」内に出店する。蚕と牛肉を50%ずつ合いびきにしたパテのハンバーガー「シルクバーガー」は単品で1100円で、スープやポテト、ドリンクとセットで1500円。ほかにスナックやシフォンケーキも販売し、段階的に10種類近くまでメニューを増やす。
表参道には新しいものに敏感で発信力のある20~30歳代が多いと分析。昆虫食の魅力に気づいてもらうほか、意見を聞いて商品開発に生かす。出店は3月末までを想定するが、反響次第では継続も検討する。
エリーは2018年に昆虫食開発事業を開始。スーパーやレストランに原料を卸す昆虫食メーカーを目指しており、今回の出店は市場開拓の意味合いが強い。月100万~150万円の売り上げを見込む。