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2年に1度の札幌モーターショー開幕、国内外24社集結

国内外の四輪・二輪メーカーが出展する「札幌モーターショー2020」が17日、札幌ドーム(札幌市)で開幕した。2年に1度の開催で、国内外の24社、34ブランドが参加。PR展示も含めて165台が集まり、自動運転や多機能をうたう次世代のコンセプトカーもずらりと並んだ。

トヨタ自動車の「e-Care」は健康診断をしてくれる次世代車両。大きく口を開いたり、口をつぐんだりといった顔の表情をモニター画面が読み取り、AI(人工知能)が自動診断する。

記者が体験してみたところ、「あれれ? ちょっと疲れちゃったかな……?」と疲労を指摘された。ラッキーカラーのグリーンを探し、リラックスを促す高機能。移動式の医療車両としての活用を模索しているという。

人が運転に関わらない電気自動車「HANARE(ハナレ)」を投入したのはスズキだ。家の離れをイメージした車両で、運転席はない。駆動輪の内部にあるモーターで、前後左右に自由に移動する。車内空間も広く設けており、大画面ディスプレーでゲームやスポーツ観戦も楽しめる。

北海道の自動車関連企業・団体によるPR展示ブースも設けられた。ステージでは中小企業を中心とした北海道発の電気自動車(EV)研究開発プロジェクトの「TeamNEVS」が講演。開発したEV「ネイクル」について、スマートキーを手掛けるメーカーなど新たな参画企業を募る場面も見られた。

国が23年の実用化を掲げる「空飛ぶクルマ」をめぐっては、国内外で150社以上が開発に乗り出している。札幌ドームでは「空飛ぶクルマの未来を語る」と題したシンポジウムも開かれ、多くの聴衆を集めた。

登壇したデロイトトーマツグループの海野浩三シニアマネジャーは地方交通や過疎地交通、レジャーとの親和性を強調。「観光客が多く、100キロメートル程度の移動も少なくない北海道は、空飛ぶクルマのインフラを整えるメリットが大きい」などと話していた。

札幌モーターショー2020は19日まで。当日券は1500円で、高校生以下は入場無料。

(高橋徹)

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