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受験生の安全志向色濃く 共通テストの改革頓挫でも

大学入試センター試験で、受験生にリスニング用の機器を配布する担当者(2019年1月19日、東京都文京区の東京大学)

大学入試センター試験が18、19日に全国の689会場で実施される。2020年度から大学入学共通テストに衣替えされるため、センター試験としては最後になる。共通テストの目玉だった「英語民間試験の活用」などは頓挫したが、受験生には難関大を避け、今回のセンター試験での合格を目指す「安全志向」がなお強いようだ。

大手予備校の河合塾が19年10月に実施し、約30万人が受験した全国模試を分析したところ、私立大では早慶上理(早稲田・慶応・上智・東京理科)、MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)、関関同立(関西・関西学院・同志社・立命館)の志望者数が前年比で4~6%減った。

国公立でも東京大など旧七帝大と東京工業大など3校を合わせた難関大10校は2%減。河合塾は「共通テストを控えて難関大が敬遠され、中堅の私大や地方の大学で志望者が増加する傾向にある」とする。

受験生の安全志向は数年前から始まった。入学定員を大幅に超過しないようにした国の規制強化の影響で、大都市圏の難関私大が合格者数を絞り込み、より狭き門となったことがきっかけだ。

そこに共通テストの導入が拍車をかけた。スピーキングやライティングの試験を含む英語民間試験を受ける必要があったり、国語と数学に新しく記述式問題が導入されたりするため、「準備が大変だ」との印象が広がったとみられる。

駿台予備学校とベネッセコーポレーションが19年11月に行った全国模試でも、共通テストでの英語民間試験の活用が見送られた後だったにもかかわらず、多くの難関大の志望者数が減っていた。

駿台教育研究所の石原賢一進学情報事業部長は「既に志望校の出題科目や出題傾向を踏まえて勉強してきたので、直前に変えるのは難しい。英語民間試験の活用などが見送られた混乱を見て、共通テストに不安をもった受験生も多いだろう」と指摘する。

文部科学省は各大学に、20年度入試からは調査書や面接などを活用し、主体的に学ぶ姿勢をより評価するよう求めている。受験生にとってはこれまで以上の準備が求められ、今年度での合格を目指す原因になっている可能性もあるという。

18日からのセンター試験の志願者は19年より1万9131人減の55万7699人。試験科目は18日が地理歴史・公民、国語、外国語で、19日は理科と数学だ。センター試験の成績を入試に使う大学・短大は計858校で過去最多になった。

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