ウクライナ、米の元大使への違法監視容疑を捜査

2020/1/17 4:02
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【モスクワ=小川知世】ウクライナをめぐるトランプ米大統領の不正疑惑をめぐり、ウクライナ内務省は16日、米国のマリー・ヨバノビッチ元駐ウクライナ大使に対して違法に監視が行われていた疑いがあるとして、刑事事件として捜査を始めたと発表した。米連邦捜査局(FBI)に関連資料の提供を要請し、米国側に共同捜査を提案したことも明らかにした。

ウクライナ当局は米国の元大使が違法に監視されていた疑いがあるとして捜査を始めた(19年11月、米議会下院の公聴会に出席した元大使)=AP

元大使はウクライナ疑惑解明のカギを握る人物の一人とされる。2016年にウクライナに着任し、任期終了前の19年春に召還された。バイデン前副大統領に関する不正調査に協力的でないとトランプ氏が判断し、解任へ圧力をかけた疑いが取り沙汰されている。

ウクライナ当局の捜査で、元大使に対する違法行為や関与した人物が明らかになれば、トランプ氏にとって逆風となることも考えられる。ウクライナ内務省は捜査について「米国の内政には干渉しない」と主張した。

内務省によると、ウクライナ疑惑に絡み米国内で公開された資料で、米国人の要請により元大使に対して違法な監視や電子機器の妨害が実施されていた疑いが判明した。同省は個人情報の保護を定めたウクライナ法や外交官の権利を保護するウィーン条約に違反する疑いがあるとみている。

内務省は声明で「自国の領土での違法行為を無視することはできない」とコメントした。米国に捜査への参加を提案したとして、米国による速やかな回答と捜査協力に期待を表明した。

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