TSMC劉董事長、米生産は「コストが壁」

2020/1/16 18:22
保存
共有
印刷
その他

台湾積体電路製造(TSMC)の魏哲家・最高経営責任者(CEO)と劉徳音董事長は16日の決算会見で、米政府が同社に軍用半導体の米国生産を求めていることについて「コストが壁になる」と慎重な姿勢を示した。

決算会見するTSMCの魏哲家CEO(左)と劉徳音董事長(16日、台北市内)

TSMCは最新鋭ステルス戦闘機「F35」などに搭載される軍用半導体を台湾で生産し、米国は機密保護のため米生産を求めている。劉氏は「(米での工場建設などを)排除はしないが、コストが壁になる。顧客はコストアップで価格が高騰するのを望まないだろう」と述べた。

米国が中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)への規制を強め、同社への出荷が禁じられた場合の影響を問われた劉氏は「仮にあっても影響は短期的にとどまる」と答えた。次世代通信規格「5G」需要の増加で生産が追いつかない状態のため「別の顧客がすぐに穴を埋めるだろう」とした。

また魏氏は「5Gや人工知能(AI)、ビッグデータが成長の原動力になる」と強調した。同社は毎年5~10%の増収を目標に掲げる。2020年12月期は約2割増収を見込めるが、魏氏は「5~10%の目標設定は変更しない。今年は特別だ」とし、今年は5Gスマホ普及期で特に追い風が強まると示唆した。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]