昭和歌謡を世界へ、韓国人DJナイトテンポの挑戦

2020/1/24 2:00
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「ザ・昭和グルーヴ・ツアー」のライブでプレイするナイトテンポ(2019年12月、東京・渋谷のWOMB)=成瀬 正規撮影

「ザ・昭和グルーヴ・ツアー」のライブでプレイするナイトテンポ(2019年12月、東京・渋谷のWOMB)=成瀬 正規撮影

昭和歌謡を世界に向けて発信する韓国人DJ兼プロデューサー、Night Tempo(ナイトテンポ)が注目を集めている。竹内まりやの「プラスティック・ラブ」(1984年発表)を独自の味つけで「リエディット」し、近年の和製シティポップの世界的なブームの火つけ役になったのをはじめ、最近は昭和歌謡全般を欧米や日本の若者に紹介して人気を呼んでいる。

ナイトテンポは86年ソウル生まれ。「中山美穂さんの『CATCH ME』(87年)を聴いて(作詞、作曲、編曲を手掛けた)角松敏生さんの音楽に魅了されたのがきっかけ。欧米のポップスを吸収したうえで、細部まで緻密に曲を作り込んでいる。そこが格好いい」と語る。

山下達郎や杏里らのシティポップから、松田聖子や中森明菜らのアイドル歌謡など、対象はどんどん広がっている。「ネットで知り合った欧米の友達や今の若い人に良さを伝えたくて、原曲を生かしながら、音を足したり、テンポを変えたりして『昭和グルーヴ』と名づけたリエディット版を作って紹介しています」

彼のファンで最も多いのは米国人だという。2019年には米ニューヨークやロサンゼルスなどで昭和歌謡しか流さないDJライブを成功させた。「歌詞は分からなくても格好いい音楽として楽しんでくれます」。19年末に東京・渋谷で開いたライブでも「少女A」「赤いスイートピー」などを次々とかけて観客を熱狂させた。

公式なリエディット集も発表している。これまでWink、杏里、1986オメガトライブを手掛け、20年2月にはアイドルデュオ、BaBeの公式リエティット集を出す。「ヒット曲だけでなく、アルバムの中に埋もれた名曲も発掘して紹介していきたい」と話している。

(吉田俊宏)

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