不二越、純利益3%減 20年11月期 自動車市場の低迷で
不二越は15日、2020年11月期の連結純利益が前期比3%減の80億円になる見通しだと発表した。自動車市場の低迷で主力のベアリング(軸受け)が振るわない。生産合理化によるコスト削減などでは補えない。
売上高は8%減の2300億円、営業利益は6%減の125億円を見込む。自動車メーカーの減産などで設備投資が弱含み、ベアリングを含む部品事業の利益は5%減の52億円となる見通し。同日記者会見した坂本淳社長は「自動車で設備投資の先送りなどが続くとみている」と語った。
半導体市場の回復で産業用ロボット事業は増収に転じる見通し。生産工場の省人化もすすめ、ロボットを含む機械工具事業の営業利益は5%増の64億円を見込んでいる。
同日発表した19年11月期決算は売上高が前の期比1%減、純利益が8%減の82億円だった。