クボタ、電動トラクター商用化 3年後めど

クボタは15日、電池で駆動する小型トラクターを3年後をめどに商用化すると発表した。公園の除草などに使う機種で、2020年に実証実験を始める。まず、フランスで販売する。パリでは24年にディーゼル車両の乗り入れが禁止となる見通し。自動車に続き、農機にも電動化の動きが出てきた。
公園の除草のほか、資材の運搬や施肥に使うトラクターを開発する。1時間の充電で半日作業できる。フランスの公共機関が実証実験する。排ガスが出ない環境性能に加え、静音性にも優れる。商用化の時期は未定ながら、クボタは小型建機の電動モデルも開発している。
粒子状物質(PM)などを排出するディーゼル車は欧州で縮小傾向にある。ドイツなどでも脱ディーゼルが進んでおり、ディーゼル車の開発から撤退する大手自動車メーカーが相次いでいる。
農機ではクボタや世界最大手の米ディアなどが電動トラクターを開発している。農作業用は負荷がかかって電池の消費量が大きいため、小型機種から電動化を進める。
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