秋田県の婚活支援システム、最適な相手 AIが紹介

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2020/1/15 15:57
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秋田県は県民向けの婚活支援システムに人工知能(AI)を導入する。112項目の設問への回答をAIが分析し、本人の価値観や性格に合った結婚相手を割り出す。高齢化が進む秋田県は婚姻率が19年連続で全国最下位。最先端技術を活用し、相性の良い相手を紹介することで若者の結婚を促す。

新システムを説明するあきた結婚支援センターの斉藤センター長(左)とパートナーエージェントの担当者(秋田県庁)

県や県内の市町村、関係団体などが設立した一般社団法人あきた結婚支援センター(秋田市)が新たなシステムを導入し、20日から入会の受け付けを始める。

従来のシステムは入会時に自分のプロフィルや希望のタイプを登録。秋田、大館、横手の3市にある窓口に設置したパソコンで検索する仕組みだった。見合いは同センターのコーディネーターが電話で調整していた。

センター設立の2011年度から19年12月末までに、従来システムで1454人が結婚。年代別の割合をみると、20代が9%、30代が61%、40代が26%で、残りは50代以上だった。入会者は17年度に769人と最多を記録したものの、18年度は575人に落ち込んだ。このため、「独身者がより利用しやすい仕組みを検討した」(斉藤ルミ子センター長)という。

新システムは結婚情報サービスのパートナーエージェントが開発したものを採用。同社がこれまで蓄積してきた2万1000人の回答や15万件の交際データから、AIが相性の良い相手を割り出す。

会員は自分のスマートフォンやパソコンを使い、月間4人の紹介を受けられるほか、年収や学歴などによる検索で同3人まで希望相手の紹介を依頼できる。見合いの時間や場所の希望もスマホなどで入力すると、システムが調整。見合い当日はクラウド電話サービスを使い、自分の電話番号を知らせずに相手と連絡が取れる。

費用は入会登録料1万円のみで、2年間利用できる。現在の会員約1660人の9割が新システムに移行する。

県は婚約カップルや新婚夫婦が協賛店で商品やサービスの割り引きを受けられる制度「あきた結婚応援パスポート(Aiskip)」も19年11月に始めた。現在は県内約100店が対象で、挙式料が10%引きや化粧品が20%引きなどの特典が受けられる。20年末には300店に増やす考えだ。

秋田県の婚姻率(人口1000人に占める婚姻数)は18年が3.1と、19年連続で全国最下位だった。こうした状況を踏まえ、県は24年度に支援センターの入会者を1000人、新システムによる婚約者を245人に増やす目標を掲げている。県次世代・女性活躍支援課の水沢里利課長は「成婚率を高め、若者の県内への定着につなげたい」としている。

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