文科相「英語4技能、公平な評価法を」 入試検討会議

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2020/1/15 11:17
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大学入試のあり方に関する検討会議であいさつする萩生田文科相(中)=15日午前、文科省

大学入試のあり方に関する検討会議であいさつする萩生田文科相(中)=15日午前、文科省

2020年度に始まる大学入学共通テストでの英語民間試験の活用見送りなどを受け、文部科学省は15日、大学入試のあり方を議論する検討会議の初会合を開いた。萩生田光一文科相は「大学入試で英語4技能(読む・聞く・書く・話す)を適切に評価することは重要。公平な仕組みの検討をお願いしたい」と述べ、幅広い関係者の意見を聞きながら議論する考えを示した。

共通テストでは当初、英語4技能を試す英語民間試験を活用し、思考力や表現力を伸ばすために国語と数学に記述式問題を導入する予定だった。文科省は15日の初会合で公平性の担保といった課題が解消できず、両方を見送ることになった経緯を改めて説明した。

検討会議では大学入試での英語4技能評価のあり方や、24年度から実施する新しい英語入試の方向性、記述式問題の拡充策などが議論される。20年末までに結論を取りまとめる予定だ。

萩生田氏は会合の冒頭、英語4技能について「次代を担う若者が英語によるコミュニケーション能力を身につけ、大学入試で4技能を適切に評価する重要性に変わりはない」と強調。英語民間試験を今後、活用するかは触れずに「公平でアクセスしやすい4技能評価の仕組みを検討してほしい」と要請した。

記述式問題については「共通テストや各大学の個別試験など、大学入試での記述式問題の充実策を議論してほしい」と述べた。多くの関係者の声を反映することが重要とし、ヒアリングなども実施する意向を示した。

委員は大学教授や高校、大学の代表者ら計18人が務める。座長の三島良直・東京工業大元学長は「英語4技能の育成や、思考力や表現力の評価は、共通テストで測るかは別として非常に重要。幅広い意見を聞きながら進めたい」と発言した。

大学入試改革を巡っては、政府の教育再生実行会議が13年、現行の大学入試センター試験に代わる新試験の導入を提言した。文科省の有識者会議での議論などを経て、英語民間試験の活用と記述式問題の導入という改革の2本柱を決めていた。

一方、文科省が19年12月に公表した制度設計を話し合った有識者会議の議事録で、委員から「公平とは言えない」との懸念が出ながらも課題への対応策などを話し合わず、会議が終了していたことも判明している。

15日に初会合を開いた検討会議では、課題の解決方法を導き出さないまま英語民間試験活用などの実施を決め、直前に導入を見送ることとなった経緯も検証する。

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