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YS11、公開へ解体作業 羽田から茨城に引っ越し

国立科学博物館(科博、東京)は15日、羽田空港で保管している戦後初の国産旅客機「YS11」の量産初号機の解体作業を報道関係者に公開した。初号機は今秋以降、茨城県筑西市のテーマパークで一般向けに展示することが決まっており、引っ越しのため、一時解体することになった。茨城に移った後に組み立てられ、高度経済成長を支えた歴史を伝える機体が再び姿を現す。

量産初号機は、航空科学博物館(千葉県芝山町)が所蔵する試作1号機を除き、現存する同機種最古の機体。1965年に運輸省(現国土交通省)に納入され、空路の安全性を確認する「飛行検査機」として羽田を拠点に2万時間以上、飛行した。98年に退役し、科博が貴重な産業遺産として羽田で保管してきた。

イベントなどを除き、保安上の規制から多くの一般客が格納庫に立ち入る日常的な公開は難しく、2010年に羽田が再国際化したことに伴い、スペースも狭くなり移設を検討。一時は仙台空港も候補になり、昨年8月、筑西市の「ザ・ヒロサワ・シティ」が公開場所に決定した。

解体は昨年秋に開始。既にエンジンや車輪は外されており、この日は油圧クレーンで左主翼を支え、部品を抜いて胴体から取り外した。

日航OBらで設立したエヌエス航空技術総研(東京)が請け負い、YS11の経験があるベテラン整備士が中心となって作業している。代表社員の酒井忠雄さん(67)は「初めての経験で、構造を一から勉強した。茨城では子どもたちに見てもらえたら」と話した。

YS11は官民共同で開発された双発プロペラ機。1964年東京五輪では試作2号機が国内の聖火空輸を担った。三菱航空機が開発を進めているスペースジェット(旧MRJ)は、YS11以来の国産旅客機として期待を集めている。〔共同〕

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