無届け再生医療、容疑の大阪医大元講師ら逮捕 大阪府警

2020/1/15 8:51 (2020/1/15 9:49更新)
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大阪医科大(大阪府高槻市)の元講師が無届けで脂肪幹細胞を人に投与する再生医療を行ったとされる事件で、大阪府警は15日、元講師の医師、伊井正明容疑者(52)ら男2人を再生医療安全性確保法違反の疑いで逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。

大阪府高槻市の大阪医科大=共同

ほかに逮捕されたのは、伊井容疑者と共同研究を実施していた製薬会社の元社員の男。

捜査関係者などによると、伊井容疑者らは共謀し2019年3~5月、大学の研究施設で、同法で定められた施設の許可を受けず、元社員の男や部下だった同大学の男性助教ら40~80代の男女4人から骨や軟骨などに育つ性質のある脂肪幹細胞を採取し、再生医療目的で培養した疑いが持たれている。伊井容疑者はこのうち40代の女性には培養した細胞を点滴で投与していた。4人に健康被害は確認されていない。

同法は再生医療で臨床研究や治療をする場合、安全性を確認するために国が認定した専門家の委員会の審査を受け、提供計画を厚生労働相に提出する必要があると定めている。細胞の培養などを実施する施設も国の許可を受ける必要がある。伊井容疑者はいずれの手続きもしていなかったとみられる。

大学側は19年5月に内部通報で問題を把握した。脂肪幹細胞の採取や投与は医療設備の整っていない研究施設の廊下で行われており、伊井容疑者は大学側の調査に対し「知人からアンチエイジング処置を頼まれ、断り切れずにやった」と話したという。大学は同年8月、同容疑者を諭旨解雇した。

厚生労働省は同年8月、大学に立ち入り調査を実施し、同年12月に伊井容疑者を同法違反の疑いで大阪府警に刑事告発。府警は同年9月に大学や伊井容疑者の関係先を家宅捜索しており、告発を受理して捜査を進めていた。

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