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JPモルガンが最高益4兆円 市場部門が回復

【ニューヨーク=後藤達也】米銀最大手JPモルガン・チェースが14日発表した2019年の年間純利益は364億ドル(約4兆円)だった。18年より12%増え、米銀の最高記録を塗り替えた。クレジットカードなど個人向けが好調だったほか、年末にかけ市場部門も回復。米利下げによる利ざやの圧迫を吸収した。シティグループの年間純利益も8%増の194億ドルだった。

19年10~12月期ではJPモルガンの純利益は前年同期比21%増の85億ドルだった。市場予想(75億ドル)を上回り、14日の株式市場では株価が1%強上昇した。ジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は「世界経済が安定し、貿易問題がやや解決に向かったことが年末にかけて投資家や市場取引を支えた」と指摘。債券の取引を中心に市場部門の収入が伸びた。

個人向け事業も好調だった。JPモルガンは年末商戦時にカードの利用やローン残高の増加が目立った。シティでもカード関連の収入が増えたほか、「ネットバンキングを通じた預金も増えた」(マイケル・コルバットCEO)。失業率は50年ぶりの低さで、賃上げも広がっており、銀行の個人ビジネスの好調につながった。

ただ、米連邦準備理事会(FRB)が7~10月に計0.75%の利下げをした影響で利ざやは圧迫された。JPモルガンの10~12月の利ざやは2.28%と前年同期から0.27ポイント下がった。シティやウェルズ・ファーゴも同様に利ざやが縮んだ。

ウェルズ・ファーゴは10~12月の純利益が28億ドルと前年同期から53%も落ち込んだ。16年発覚の不正営業問題に伴う訴訟費用で15億ドルを計上したことが響いた。ジョン・シュルーズベリー最高財務責任者(CFO)は利ざやの圧迫は20年も続くとみており、「コスト削減や効率化に優先的に注力する」と話した。14日に同社の株価は5%強下落した。

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