ロシア、英独仏のイラン核合意違反手続きに異議

イラン緊迫
ヨーロッパ
2020/1/15 7:06
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【モスクワ=小川知世】イラン核合意を巡り、英独仏が国連の対イラン制裁の再開に道を開く「紛争解決メカニズム(DRM)」を発動したことを受け、ロシア外務省は14日「(発動に)根拠がない」と批判するコメントを発表した。イランが核合意の履行義務を段階的に停止している主因は核合意からの米国の離脱だと訴え、イランを擁護する立場を鮮明にした。

ロシアのプーチン大統領はイラン核合意の維持を主張してきた(11日、モスクワ)=AP

核合意の当事国であるロシアはこれまで合意の維持で欧州と足並みをそろえてきた。英独仏のDRM発動はイランが合意違反を犯しているとの判断が背景にあり、ロシアが違和感を示した形だ。

同省はコメントでDRMの発動が「核合意を巡る新たな緊張を招き、従来の合意の枠組みへの回帰を困難にしかねない」と主張した。合意の重要性を強調し、DRMの撤回を促した。英独仏には米国のイラン敵視政策を回避する「用意がない」とも非難した。英独仏はDRM発動を宣言した14日の声明で「最大限の圧力」には加わらないと明言し、米国とは距離を置く姿勢を明示していた。

DRMは核合意の当事国が違反の存在を認めた場合に、対立を解消するための手続きだ。当事国の外相級の協議などでまとまらなければ、国連安全保障理事会に通知して協議する。ロシアはかねて、イランが合意順守に戻る構えだと主張し、英独仏に対しては核合意の見返りとしてイランに約束した経済支援の実現を呼びかけていた。

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