日米防衛相、中東安定化へ努力 米は自衛隊派遣を歓迎

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2020/1/15 7:19 (2020/1/15 10:11更新)
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河野防衛相とエスパー米国防長官は中東情勢などについて協議した(14日、米国防総省)

河野防衛相とエスパー米国防長官は中東情勢などについて協議した(14日、米国防総省)

【ワシントン=三木理恵子】河野太郎防衛相は14日午後(日本時間15日未明)、エスパー米国防長官と米国防総省で会談した。河野氏は米国とイランの対立で緊迫化する中東情勢を憂慮していると伝えた。両氏は「事態のさらなるエスカレーションは避けるべきだ」との考えで一致した。エスパー氏は中東への自衛隊派遣を歓迎すると表明した。北朝鮮の非核化に向けた抑止力の強化も擦り合わせた。

河野氏は会談後の記者会見で、中東を巡る米側の取り組みについて説明を受けたと明らかにした。詳細は公表しなかったが、米軍によるイラン革命防衛隊の司令官殺害やイランによる在イラク米軍基地への攻撃などが話題にのぼったもようだ。

河野氏は会談で「わが国も地域の緊張緩和と情勢の安定化のために、粘り強く外交努力を継続する」と表明した。政府が2019年末に閣議決定した中東への自衛隊派遣についても説明した。エスパー氏は記者会見で「日本が自衛隊の派遣を決定したことを歓迎する。我々は海洋安全保障上の目標に向けて今後も情報共有を継続し、中東での活動の協力を進める」と語った。

日本政府は米イランの武力衝突の恐れはいったん回避されたと判断し、情報収集目的で11日に海上自衛隊の「P3C」哨戒機を中東海域に派遣した。河野氏は記者会見で「中東は日本の輸入している原油の大半が通過する地域だ。情報収集をしっかり強化する政府の方針に変わりない。同盟国として米国と様々協力する」と強調した。

北朝鮮の核・ミサイル問題も取り上げた。北朝鮮は昨年、短距離弾道ミサイルを含む飛翔(ひしょう)体を計13回発射した。両氏は会談で「北朝鮮による弾道ミサイルの発射は地域の安全保障に重大な脅威になる」との考えで一致した。

エスパー氏は記者会見で「日米韓の関係は北朝鮮問題に対応するうえで引き続き重要だ。今後も3国間での防衛演習や情報共有を通して地域の安全保障を強化する」と言明した。日米で「完全で検証可能かつ不可逆的な非核化(CVID)」の達成に向けて連携していく。

今年は日米安全保障条約の署名から60年に当たる。両氏は会談で「日米同盟の抑止力と対処力の一層の強化に取り組む」との方針を確認した。日米が提唱する「自由で開かれたインド太平洋」構想を基軸に共同演習などで連携していく。

河野氏とエスパー氏の直接会談は昨年11月のバンコク以来、2度目となる。河野氏は防衛相会談後、トランプ政権で安全保障を担当するオブライエン大統領補佐官とホワイトハウスで会談した。イランや北朝鮮情勢を巡って意見交換した。

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