ボーイングの19年納入機数5割減 エアバス8年ぶり首位

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2020/1/15 1:52
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【ニューヨーク=中山修志】米ボーイングは14日、2019年の商用機の納入が18年比53%減の380機になったと発表した。2度の墜落事故を起こした小型機「737MAX」の出荷停止が響いた。欧州エアバスは同8%増の863機を納入し、8年ぶりに首位となった。ボーイングは新規受注も94%減と低迷し、エアバスの独走を許した。

ボーイングは当初、19年の納入計画を900機前後としていた。だが、商用機の7割を占めていた737MAXが同年3月に2度目の墜落事故を起こしたことで出荷を停止。4月以降の納入ペースが7割近く低下した。

737MAXの19年の受注は45機と18年の665機から9割以上減った。737に次ぐ主力の中型機「787」も25%減と振るわなかった。キャンセルを差し引いた商用機全体の受注は54機と18年から800機以上減った。

ボーイングは今年1月に737MAXの生産を停止した。中国市場で先行するエアバスへの対抗策として18年末に上海近郊に737の「仕上げ・引き渡しセンター」を開設したが、事故後は休止状態だ。787も貿易摩擦の影響などで中国からの受注が振るわず、20年後半から生産ペースを2割引き下げる。

エアバスはこの間にシェア拡大を図る。米アラバマ州に10億ドル(約1100億円)を投じて21年から小型機「320」シリーズを増産する計画を発表。ボーイング機からの切り替えに対応するとともに、米政権が19年10月に発動した欧州製航空機への報復関税の影響を緩和する。カナダのボンバルディアから事業買収した小型機「220」の出荷も20年に始める。

ボーイングとエアバスは世界で主流となっている単通路機の737MAXと320シリーズで世界シェアを競ってきた。エアバスが320シリーズの生産規模を月間63機に引き上げるのに対し、ボーイングは生産再開のめどが立っていない。航空業界では、同機の運航再開が認められたとしても、生産体制が整うのに1年以上かかるとの見方も出ている。

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