AIで農機高度化へ 小橋工業とスタートアップ
農業機械メーカーの小橋工業(岡山市)と人工知能(AI)の開発を手掛けるヒューマノーム研究所(東京・中央)は14日、AI技術を活用した農機の高度化に向けて共同研究契約を結んだと発表した。農業従事者の減少や高齢化が進む中、生産性の向上を見据えてスマート農業システムの開発や実用化を急ぐ。
AIに加えて、あらゆるモノがインターネットにつながる「IoT」の技術も活用してシステムの開発を進めていく。例えば小橋工業の農機具などにセンサーを搭載し、農作業中にトラクターに乗ったままで田畑の耕し具合を一目で把握できるようにする。
小橋工業は田畑を耕す際に農機に取り付けて使う耕運爪、あぜ塗り機や代かき機などの生産を手掛け、耕運爪では国内首位の5割強のシェアを持つ。ヒューマノーム研究所は産業技術総合研究所で研究チーム長を務めた瀬々潤社長が、2017年10月に設立した。