日本コカ コーヒーメーカーでハンドドリップ味を再現

注目の新製品や新サービスをピックアップ、市場性や開発者の声などから、日経トレンディ記者が大胆に「ヒット予報」をする。今回取り上げたのは、日本コカ・コーラの「&Drip(アンドドリップ)コーヒー/ティーメーカー DR01」だ。
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「ジョージア」など有名コーヒーブランドを抱える大手飲料メーカーの異例の挑戦が始まった。日本コカ・コーラが初の「家電」を19年12月6日に発売。カプセル式コーヒーメーカー「&Dripコーヒー/ティーメーカー DR01」は、コンビニコーヒーのような「手軽さ」と、喫茶店のような「味」の両立を家庭でも追求する。
同社の調査によれば、日本人の8割以上がドリップコーヒーを好んで飲み、エスプレッソ派は少数のコーヒー愛好家に限られるという。そこで、「の」の字を描きながら湯を注いでコーヒーをいれるハンドドリップ式を再現すべく、側面に溝が入ったフィルター付きのカプセルを採用。湯が渦を巻きながら均等に行き渡るという。実際に飲んでみると、苦みや酸味が強過ぎることもなく、万人に好まれそうな味わいだった。
マシン自体の操作はシンプルで、コーヒーの抽出や抽出後の内部の洗浄は、ボタンを1つ押すだけ。いれたての本格コーヒーが1分ほどですぐ飲める。水タンクの代わりにペットボトルをそのまま使うことができ、タンクに水を入れたり洗ったりする手間も省ける。



カプセル式といえばエスプレッソ方式のネスレが定着しているが、価格を抑えつつハンドドリップの味を目指したのが同製品。より手軽にコーヒーを楽しみたい人を狙い、すみ分けを図る。

[日経トレンディ2020年2月号の記事を再構成]
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