中国の輸入3年ぶり前年割れ 19年、対米貿易落ち込む

中国・台湾
2020/1/14 13:20
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【北京=原田逸策】中国税関総署が14日発表した2019年通年の貿易統計(ドル建て)によると、輸入は前年比2.8%減の2兆768億ドル(約230兆円)となり、16年から3年ぶりに前年の水準を下回った。輸出は同0.5%増の2兆4984億ドルとなり、伸び率は昨年から大幅に縮小した。貿易戦争の影響が本格化し、米国との貿易が落ちこんだ。

中国は2019年に米国との貿易が落ち込んだ(天津の港湾施設)=ロイター

中国は2019年に米国との貿易が落ち込んだ(天津の港湾施設)=ロイター

同時に発表した19年12月の輸出は前年同月比7.6%増の2376億ドル、輸入は同16.3%増の1908億ドルとなり、輸出と輸入がそろって前年同月の水準を上回った。足元での製造業の生産回復などを映した動きとみられる。今年は春節が1月下旬と早いため、例年より貿易を前倒しした特殊要因もありそうだ。

18年は輸出が10%増、輸入が16%増といずれも好調だったため19年の減速ぶりが目立つ。輸出から輸入を差し引いた貿易黒字は4215億ドルとなり、18年より20%増えた。

米国向けの輸出は前年比13%減、輸入は同21%減といずれも大幅に減った。中国の貿易相手先で米国は欧州連合(EU)、東南アジア諸国連合(ASEAN)に次ぐ3位に後退した。昨年はEUに次いで2位だった。

輸出では柱となる携帯電話やパソコンが振るわなかった。米国が追加関税をかけた家具や紡績品も低迷した。輸入は最大品目である半導体が減った。スマートフォンの販売不振などで国内の電機産業の生産に力強さがなかったためだ。

アフリカ豚コレラ(ASF)のまん延により高騰した豚肉は輸入が急増した。19年の輸入量は210万トンとなり、18年と比べて75%も増えた。豚肉の代替で牛肉の輸入も急増した。

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