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いよいよ五輪イヤー、松山は3年ぶりVへ視界良好?
編集委員 吉良幸雄

2020/1/15 3:00
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五輪イヤーが幕を開けた。米ツアーを主戦場とする松山英樹(27)と小平智(30)はともに前週のソニーオープン(ハワイ)で2020年をスタート。2年連続で国内賞金王に輝き、世界ランクは松山に次ぐ日本勢2番手(33位)で、五輪出場が有力な今平周吾(27)も同大会を手始めに、今季は海外ツアーでの活躍を目指す。

新年初戦、苦手コースで自己最高12位と健闘した松山英樹=共同

新年初戦、苦手コースで自己最高12位と健闘した松山英樹=共同

米ツアー参戦7年目となる松山は、新年初戦を通算6アンダーの12位で終えた。ワイアラエCCはこれまで17年の27位がベストという苦手コースだったが、初日4オーバー、74、102位と出遅れながら安定したショットを支えに2日目以降67、67、66と巻き返した。直近の世界ランクは21位。東京五輪でもメダル獲得の候補だ。本人もそれを強く意識。多くは語らないが、地元五輪で期するものはある。早い時期に米ツアーで優勝できれば五輪出場権は不動のものとなる。

17年8月の世界選手権シリーズ、ブリヂストン招待以来、優勝から遠ざかっているが、昨季(18~19年シーズン)は決して悪い年ではなかった。24戦してトップ10入りが7回。プレーオフシリーズのBMW選手権(8月)で3位に入り、フェデックスポイントランクは9位と、前季の13位から上げている。実力のバロメーターである平均ストロークも69.841で12位(前季は70.022、23位)だ。平均飛距離303ヤード(31位)、パーオン率69.38%(20位)もアップ、ショットの精度は上がっている。

19~20年シーズンも、まずは順調な滑り出しだ。昨年10月に国内で初開催された米ツアー、ZOZO選手権(千葉)では、タイガー・ウッズに3打差の2位。「パットが入らなかった。もう少し伸ばして終われたら」と悔しがったが「日本のエース」の力量は十分に示した。本人が語るように、パットがもう少し決まれば、優勝争いで楽にプレーできるはず。3季ぶりの優勝、米ツアー6勝目もそう遠くはないように思える。マスターズなどのメジャーでもテレビ桟敷の日本のファンを興奮させられるのではないか。

昨季の小平は飛距離アップを求めて取り組んだスイング改造が裏目に出た=共同

昨季の小平は飛距離アップを求めて取り組んだスイング改造が裏目に出た=共同

昨季は苦戦を強いられた小平

18年4月のRBCヘリテージで優勝し米ツアーメンバーとなった小平は、参戦3シーズン目を迎えた。昨季は22戦して24位が最高位で、予選落ちは半数近い10回と苦戦を強いられた。ポイントランクは94位から185位へと急降下した。シード権は今季まで。このまま米ツアー選手としていられるのか、それとも撤退か、大事な一年となる。

300ヤードドライブは当たり前という飛ばし屋ぞろいの米ツアーで戦うため、石川遼らこれまでの日本人選手の例に漏れず、小平も飛距離アップを追い求め、スイング改造に取り組んだことが裏目に出た。平均飛距離は意に反して293.6ヤード(118位)から282.3ヤード(176位)へ落ち「ずっとドライバーで悩んでいた」。だが秋口から徐々に感覚をつかみ「元のいい状態に戻ってきた」という。「飛距離を伸ばしたいと思ってスイングを変えたけど、自分のゴルフで(米ツアー)優勝した。長所を生かしていきたい」。原点回帰ということか。

ZOZO選手権で37位に入った後の米ツアーで2試合とも予選を通過。ソニーOPでは腰痛を発症、決勝ラウンドで崩れ66位と最下位に沈んだが、とりあえず4日間戦い、無難な滑り出しともいえよう。2年前の米ツアーVは「勢い」と小平。ただ「今でも優勝争いをすれば、勢いで(勝利を)つかみとる力はあると思う」と前向きだ。米ツアー会場は経験ずみのコースが大半。もう後はない。勝負の一年へ「20年はどんなコースでも上位へ行けるようになりたい」と自らを鼓舞する。

今季は「年間3勝」を目指す今平。ソニーOPは予選落ちだった=共同

今季は「年間3勝」を目指す今平。ソニーOPは予選落ちだった=共同

賞金王・今平も本格的に海外へ

今平の目標は、昨年未達に終わった「年間3勝」。それとともに今年こそは海外ツアーで好成績を残したいと考えている。渋野日向子がAIG全英女子オープンでメジャー制覇の快挙を成し遂げ「シブコ」人気に沸く女子ツアーに比べ、男子ツアーはファンへのアピール、試合数でかなり後れをとっている。賞金王として、今平にもその自覚はある。「海外で結果を出して日本で頑張れば、人気も出るのでは」

昨年10月のマイナビABC選手権(2位)からスイングイメージを変え、ドライバーの飛距離は伸びた。アイアンもラインが出るようになり、ショットの精度は増している。ショットを曲げたくなくてインパクトで左足体重になりすぎていたのを、右足に体重を乗せていくイメージに変えたのだという。

日本男子ツアーも渋野日向子のようなスターがほしいところ。写真はAIG全英女子オープン優勝の瞬間=共同

日本男子ツアーも渋野日向子のようなスターがほしいところ。写真はAIG全英女子オープン優勝の瞬間=共同

渡辺研太トレーナーによると、昨年2月のグアムキャンプ(10日間)ではかなりハードなトレーニングを行ったという。腰痛防止のため下半身や腰回りなどを強化して筋力アップ、体重も増やした。今年も国内外のツアー転戦を見据え、故障しない体作りのため継続して筋力強化を図る。

課題は「海外試合へ向け、飛距離、精度を上げていかないと」と今平。ソニーOPはハワイ特有の強風に翻弄されて初日8オーバーの出遅れが響き予選落ちを喫した。ただ練習不足でもあり、昨秋にアンバサダー契約を結んだオメガの冠大会でもある欧州ツアー、ドバイデザートクラシック(23日から)で本領発揮といきたい。世界選手権シリーズのメキシコ選手権(2月)、デル・マッチプレー(3月)もある。「まずはマスターズでいい滑り出しを。メジャーで結果を出したい」と静かに闘志を燃やしている。

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